国際保健

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マラリアと慢心 その2

さすがに発熱がつづているので、おかしいと思い、まずは近くの診療所を受診します。 この時期になってもまず疑っていたのは、コロナウイルスでした。 マラリアにしては、特に私の知っている熱帯熱マラリアにしては経過が長すぎるのです。こんなに長い経過で...
国際保健

マラリアと慢心

もう理事長でもなんでもなにのですが、めんどくさいのでこのままの題名で続けていきましょう。 べつに理事長職に執着しているわけではなく、たんにめんどくさいだけなのです。 今回は私の経験をお話しします。 マラリア感染のお話しです。 通常、西アフリ...
国際保健

楽しく活動する

IGPCのモットーは「楽しんで活動する」です。 しかし、実際の現場はまさしく修羅場です。 24時間勤務なんて当たり前。週に何回も緊急オペがあります。 しかも一緒に働いているのは、みんな半人前の現地スタッフ。さらに、日本みたいになんでもあるわ...
その他

IGPCで働いても得することは何もありません

先日名古屋でIGPC活動説明会を開催いたしました。 主に医療従事者の皆様にむけて、リクルートを兼ねて、IGPCが何をやっているのか、ということをお話ししてきました。 冒頭で、理事長の挨拶として、「IGPCで働いても、得することはありません」...
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良いことをしているときは、それを恥ずかしがりながらやりなさい

先日、ありがたいことに、第2回岩佐賞の医療部門で賞をいただきました。 岩佐賞とは、SDGsに貢献している団体を医療、教育、などそれぞれの部門べつに表彰するものです。 大変名誉なことに、我々の団体もその末席に名前をのせていただくことができまし...
周産期

16歳 初産

16歳の女の子。見た目はまだ12歳くらいにしか見えません。 利発そうな目をして、英語がわかるか、と聞くと、うんと頷きます。 陣痛がきたけど、なかなか生まれないために当院へ搬送されてきました。診察してみると、女性器切除をされているため膣の出口...
周産期

診療記録

1歳6ヶ月の女児。3日前からの発熱と痙攣を主訴に搬送されてきました。重症マラリアと重症貧血です。 病院到着時、よびかければ目を開けますがすぐ眠ってしまいます。40度近い発熱を認め、呼吸が早い。すぐに点滴の薬を開始します。貧血も進行しており、...
周産期

本日の論文「B群溶血性連鎖球菌」/「グローバル化と栄養失調」

こんにちは。 このブログでは、グローバル・ヘルスに関する論文のうち、母子保健について書かれたものをピックアップして、お届けしています。将来、発展途上国で産科医あるいは助産師さんとして働きたい、あるいは看護師として途上国の周産期医療や小児医療...
周産期

経口妊娠中絶薬の自宅使用は安全なのか;アルゼンチンとナイジェリアからの報告

こんにちは。 つい最近日本ではこんな記事がでました。 「経口中絶薬、年内に承認申請へ。使い方は?費用は? 新たな中絶の選択肢になるか」 日本で妊娠中絶をするには、母体保護法の指定する医師が行うことが定められています。しかも、日本ではいまだに...
周産期

シエラレオネで産科エコー研修してみた

こんにちは。 しばらく投稿をさぼってしまいました。 今日からまた再開したいと思います。 現在、IGPCは、国連移住機関(IOM)から資金援助をえて、スマートフォンで使えるエコープローブを用いた、産科超音波研修とその後のフォローアップ事業をし...