周産期

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分娩誘発をするときに、早めに人工破膜をするといいことあるの?

フォーリーカテーテルあるいはプロスタグランジンを使用した頚管熟化後早期の人工破膜は、帝王切開率を上昇させず、分娩時間を短縮させた、とのメタ解析結果が、2020年4月American Journal of Obstetrics and Gyn...
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「産後うつと妊娠が判明したときの気持ちの関係」、 「魚摂取と産後うつ」、 「妊娠中の言葉の暴力と赤ちゃんの聴覚」、など

本日は、日本の雑誌からご紹介。 臨床婦人科産科 2020年 Vol .74 No.5から「エコチル調査からの見えてきた周産期の新たなリスク要因」 エコチル調査とは 2010年に環境省が国家プロジェクトとしてスタートさせた「子供の健康と環境に...
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やっぱり妊婦さんにストレスはよくない??。ストレスと早産について。

妊娠16-20週までに、強いストレスとともに頸管膣分泌液中のβdefensin-2が低下すると、早産リスクが上昇した、とのアメリカでの研究結果が、2020年5月のAmerican Journal of Obstetrics and Gyne...
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バイアグラ(クエン酸シルデナフィル)を分娩時の妊産婦に投与すると、胎児機能不全による外科的介入が減るかも、というはなし

陣痛発来した妊婦あるいは計画的に分娩誘発をする妊婦に、クエン酸シルデナフィル50mgを8時間ごとに経口投与した群、とプラセボ投与群を比較した結果、分娩時の胎児機能不全による産科手術(帝王切開、鉗子分娩、吸引分娩)のリスクが減った、とするオー...
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血圧が140/90mmHgに届かなくても妊婦さんはやっぱりリスク高そう、というはなし

正常高値血圧(120-129/80ー89mmHg)あるいは、高値血圧(130-139/80mmHg)の妊婦でも、正常血圧(収縮期血圧<120mmHgかつ拡張期血圧<80mmHg)の妊婦と比較すると、妊娠高血圧腎症、早産などのリスクが高かった...
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出生前ステロイドとマグネシウムの併用投与は、超早産児の重篤な神経発達障害と死亡リスクを減らすかも、というはなし

22週から27週未満の超早産児において、出生前ステロイド母体投与にマグネシム母体投与を併用すると、ステロイド単独投与群と比較して、重篤な神経発達障害と死亡リスクが減少した、とするアメリカでの研究が、2020年6月のObstetrics an...
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血小板が15万/μL未満だとやっぱり分娩後出血のリスク高いかも、というはなし

マイルドな血小板減少(10万ー14万9千/μL)であっても、正常血小板数(15万/μL以上)の妊婦に比べると産後出血を起こすこリスクが2倍になる、とのアメリカ合衆国での研究結果が、2020年6月のObstetrics and Gynecol...
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前置胎盤もしくは低置胎盤で、子宮頸部にラクナが見えていたらやばいかも、というはなし

前置胎盤もしくは低置胎盤と診断された妊婦において、子宮頸部にラクナが見えている場合、産後大量出血、帝王切開時子宮摘出術、穿通胎盤のリスクが高くなったとするイタリアの研究結果が、世界産婦人科超音波学会の雑誌 Ultrasound of Obs...
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産後大出血に対して、子宮タンポナーデ療法は有効か?

こんにちは。 産後出血につかうバルーンタンポナーデに関して、メタ解析をした論文がでました。 例えば、手や足で怪我をして出血してしまったら、手で押さえる、って普通だれでもやりますよね。出血を止めるには圧迫する、これが一番効くんです。 ところが...
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痩せと妊娠

こんにちは。 最近、外来をしていると、妊婦さんの痩せがとにかく目立ちます。20、30代の日本人女性における「痩せ」が占める割合は年々増加傾向にあります。(厚生労働省 平成29年度国民健康白書)。 産科外来での相談も、体重増えすぎてないかどう...